旅行記事
サステナブルな川崎で学びの一日を
川崎は神奈川県の北部に位置し、東京の端にまたがり通勤通学に非常に便利な街となっています。多摩川によって刻まれた境界線に沿う川は南へ流れて東京湾に注いでいます。東京への素晴らしいアクセスに加え、羽田国際空港や隣接する横浜にも近く、沿岸地域は工業も盛んで、夕方になると工場が灯り川崎の一部には独特の雰囲気が生まれます。
家族向けのスポットがたくさんあるだけでなく、川崎には若い、好奇心旺盛な子どもたちを楽しませるための学びの機会も豊富にあります。子どもたちが楽しめる持続可能性に配慮した場所をいくつか見てみましょう。
旅の要点:
- 世界の淡水魚や様々な生き物に出会える、モダンな造りなカワスイ川崎水族館
- 伝統的な茅葺き屋根の建物を鑑賞できる日本民家園
- プラネタリウムで天体ショーを楽しめる、かわさき宙(そら)と緑の科学館
最初のスポットへ移動:
- JR 川崎駅は(東京駅から)JR 上野東京ラインで20分
- (川崎駅から)川崎ルフロンへは徒歩5分。10階の受付まで上がります。
カワスイ川崎水族館
カワスイ川崎水族館は近代の水辺をテーマとした水族館で、JR川崎駅に隣接している商業施設川崎ルフランの9階と10階にあります。2020年にオープンしたカワスイ川崎水族館は一般的な水族館や動物園とは少し異なり、「水辺のオアシス」のイメージで主に世界中の生き物、特に淡水魚とその生育環境を詳しく展示しています。多摩川はもちろんのことアフリカやアジアなどそれぞれのゾーンで多様な種を展示しております。
カワスイ川崎水族館では実際の植物に加えて、シネマティックなプロジェクション(映像投影)でよりリアルな環境を作り出しています。周辺に設置されている双方向型、次世代AI展示システム「リンネ レンズスクリーン」で、4Kカメラ映像をAIでリアルタイムに解析し瞬時に解説してもらえます。英語によるサポートも充実していて、子供連れの方でもお楽しみいただける猫カフェやドッグパーク、そして鳥や、ウサギ、モルモットなどにふれ合うことができるエリアもあります。
カワスイは、訪れる人々に環境を尊重し考えることを促しています。施設内のレストランやギフトショップでは、プラスチックや廃棄物削減の取り組みを行い、レストランでは持続可能に調達された海産物を提供しています。また、多摩川での清掃活動も実施しています。水族館に訪れることで、自然環境への感動と理解が深まることでしょう。
次のスポットへ移動:
- JR南部線で登戸駅まで、そこで小田急線に乗り換え、ひとつ次の駅が向ケ丘遊園駅。
- 生田緑地公園の東入り口まで徒歩15分、そこから日本民家園まで徒歩1分。
日本民家園
川崎市最大の緑あふれる生田緑地公園は川崎市の北部に位置します。バラエティあふれる小路が丘の至る所に点在していますが、その中でも日本民家園は最大の見どころです。
ここには江戸時代の建物25棟が保存されており、その中の多くは重要文化財となっています。合掌造りとよばれる切妻造りの藁ぶき屋根も多く見ることができます。広くゆとりのある敷地内を散策すればまるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚に浸ることができるでしょう。
いにしえの伝統的ライフスタイルだけでなくそれを保存することの大切さや文化を理解し、学べる場になっています。藍染体験や竹細工作りといった伝統的クラフトも体験できる古民家もあります。季節ごとの様々なイベントや歌舞伎舞台では年に一度歌舞伎が上演されます。(2024年は11月3日)
次のスポットへ移動:
- 科学館へは日本民家園を抜けて南方向へ徒歩5分。
かわさき宙(そら)と緑の科学館
かわさき宙と緑の科学館には徒歩数分の距離で到着します。この小ぶりな入場料無料の科学館は川崎の昔の地理や自然のエコシステムだけでなく、生田緑地に生息する生物を観察することができます。
プラネタリウムは1日に数回開放され(平日の入場は制限あり)、次世代投影システム「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」による投影で、驚くほど美しい星空を細部まで見ることができます。また、2階には占星術の展示があり、外の展望デッキからは公園を見渡せます。
最後に
生田緑地公園にはもっとたくさんの見どころがあります。公園の周りを散歩したり、素敵な景色を楽しみながらハイキングしたり、そして枡形山山頂の展望台から絶景を眺めたりするのはいかがでしょうか。また、公園の西端には岡本太郎美術館があり芸術に興味のある方も一緒にお楽しみ頂けることでしょう。