概要
戦国大名・北条氏の居城であった。本丸を中心に整備された城址公園内は、復元された天守閣をはじめ、歴史見聞館や、小田原城ミューゼなど見どころ豊富。イヌヌキの巨木はパワースポットです。
説明
純白の白壁に、幾層にも重なる緩やかな傾斜した屋根が特徴の小田原城は、青空とのコントラストが美しい城です。訪問者は修復された城の内外を探検することでその歴史を感じることができるはずです。城の上にある展望デッキから、小田原の町の360度パノラマを楽しんでみてください。また、常盤木門では甲冑やその他の伝統的な武具を身に纏うことができます。さらに、この小田原城主であった北条氏に仕えていた忍者風魔一族にちなんだNINJA館も訪れてみてください。隣接する豆汽車やバッテリーカーのある子供遊園地も、子供たちが大喜びする場所です。
2月から8月にかけては、敷地内に咲き誇る花々を鑑賞し、日本ならではの自然美をお楽しみください。また、日本の伝統的な祭に興味があれば、様々なイベントが行われる2月から7月がお勧めです。小田原市農業まつり、小田原ちょうちん夏まつり、そして趣ある桜を楽しめる小田原桜まつりなどが堪能できます。小田原城には、誰もが満足できる何かがあります。
もともと1447年に土井氏の簡素な要塞として始まりましたが、5世代かけて関東の大部分を支配するようになると、小田原の中心地となりました。戦国時代を通し、小田原城はその鉄壁の守りにより歴史に名を残します。小高い丘の上に建ち、水を湛えた堀、丘の中腹の乾いた溝、幾層にも連なる壁、崖、城の周りの盛り土は、1561年には上杉謙信による侵略を見事に阻み、またその後1569年の武田信玄の攻撃も跳ね返したのです。
1590年の小田原の戦の前の3年間に城主であった小田原北条氏は、豊臣秀吉との対戦を予想し城の守りを強化しておりました。しかし、秀吉による3ヶ月間もの包囲と虚勢により小田原城は降伏してしまいます。小田原城は将軍であった徳川家康へ譲り渡されましたが、その後城のほとんどの砦は破壊されてしまいました。
1870年から1872年、明治維新後の明治政府によって、小田原を含む日本全国の封建的な要塞は破壊されました。石垣は神道寺院の基礎に使われました。さらに、1923年の関東大震災で被害をうけたものの、1938年に小田原城は国の歴史文化財として登録されました。1950年に城の修復作業が始まり、1960年には、ついに3層に重なる5階建ての天守閣が小田原市設立20周年に合わせて完成しました。史実に基づき、常盤木門、銅門、馬出門が1971年から2009年にかけ追加されました。修復が完了した小田原城は現在、2006年には日本城郭協会の日本百名城の一つにも選らばれ、小田原の地に建っています。
ナイトライフ
小田原城の天守閣の白と、桜の淡紅の美しいコントラストが見られるのは、例年3月下旬~4月上旬。夜になると小田原城本丸広場では「光に染まる夜桜~小田原城 桜のライトアップ」が催され、より幻想的な雰囲気をあじわえます。
小田原城あじさい花菖蒲まつり:日本100名城として知られる小田原城の本丸東堀にある花菖蒲園では、6月上旬から中旬にかけて約1万株の花菖蒲が咲き誇る。夜にはライトアップが行われ、幻想的な光景が楽しめます。
旅行のヒント
この城は中世の楽しい時間を体験できる。城の内部は素晴らしい博物館で、城の外の裏側付近では、忍者姿に変身して記念写真が撮ったりすることができる。
利用可能な設備