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旅行事業者向け情報

アートでよみがえる横浜 ①:横浜のルーツを探るツアー

地元の歴史家であり横浜在住のグレン・スコギンス氏が案内するこのツアーは、横浜の表面的な魅力だけでなく、近代日本の形成において横浜が果たした中心的な役割についても深く知ることのできるツアーです。横浜の象徴的なスポットを訪れながら、横浜が日本の歴史の中で西洋との交流と街の発展の手段として芸術をいち早く取り入れた事に触れることで、横浜をより深く味わうことができます。

責任ある旅行者(レスポンシブルトラベラー)*向け

日本を旅しながら、「旅先にとって何か良い影響を及ぼすことができないか」と思っている方向けのツアーです。

  • 横浜や日本の文化遺産を味わう

  • 主要都市の訪問を避けることで、都市のオーバーツーリズム負担を軽減する

  • 観光地としてあまり知られていない地元のコミュニティーや文化的名所をサポートする


A boat on the water

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左:伊勢佐木町の様子(19年代前半)中央:横浜開港資料館 右:三溪園 画像提供:三溪園

横浜のルーツを探るツアー

横浜港の原点のストーリーは非常に魅力的で、良くも悪くも西洋文化が横浜の形成の中心的な役割を果たしたという背景から、西洋の旅行者も共感できるところが多くあります。 19世紀後半に開港した港の一つとして、横浜は活気に満ちていました。名跡、歴史的建物、入念に整備された港町の区画がそれを物語っています。ガイドのグレンと一緒に、次の見どころを訪ねましょう。 ツアーのハイライトは下記の通りです:

●横浜開港資料館 - 横浜の歴史の中で最も興味深い時代について(しかも短時間で!)コンパクトに学ぶことができる博物館。

●山下公園と中華街 - 横浜港に面した山下公園をのんびりと散策。美しい花々を見ながら散策を楽しむと同時に、山下公園の建設にまつわる素晴らしい逸話を聴きましょう。時間があれば、にぎやかで活気に溢れたフォトジェニックな中華街も覗いてみてください。

●三渓園 – 美しい庭園から伝統的な建築様式まで、日本文化のエッセンスが凝縮されたとてもユニークな庭園です。ここでは、横浜を文化の中心地として、また日本と世界の芸術の接点として三溪園を築いた、先見の明を持つ利他主義者であり企業家、原三溪の興味深いストーリーを聞くことができます。

画像提供:三渓園
画像提供:三渓園

ツアーガイド紹介

グレン・スコギンズ- 歴史専門ガイド

歴史家。元サンモール・インターナショナル・スクール歴史教師。横浜在住歴47年。退職後は、地元の雑誌の記事を執筆、大学や横浜歴史協会の講演会の企画や、学校でボランティア活動をするなど、愛する「故郷」横浜の知識と情熱をさまざまな地域社会の取り組みを通して共有しています。また横浜の地元ガイドとして横浜の魅力的な歴史について伝える活動をしています。人, 建物, 窓, 男 が含まれている画像

自動的に生成された説明

グレンより:

横浜について:
「ほぼすべての街角に歴史についての案内板があり(ほとんどの場合和英併記で)、その内容にとても興味を持ちました。横浜の歴史は開港以来わずか 165 年と短いため、京都や他の歴史の古い街よりも短時間の訪問でその魅力を把握しやすいのも魅力です。横浜の街のどこを歩いていても、日本と西洋、特にイギリス、フランス、ドイツ、アメリカとの初期から今に続く交流を彷彿とさせるものに出会えます」

横浜開港資料館について:
「1853年から1923年までの横浜の最も激動だった時代を、世界的な出来事の文脈の中に位置づけながら、簡潔に紹介している資料館です。」

三渓園について:
「三渓園は横浜の宝です。樹々や花々は一年中咲いているように丁寧に選ばれていて、どの時期に訪れても楽しめますーはずれの時期はありません!どこを見ても美しい景色が広がっています。また京都や東京のように、ある時代に特化した庭園と異なり、三渓園では 日本各地から移築された、様々な時代の建物や芸術が一度に堪能ができる、ユニークな庭園です。」

原三溪:三渓園の生みの親
Sankei Hara

三溪園は、生糸貿易で財を成した実業家、原三渓(本名・富太郎)(1868-1939)によって、20世紀初頭に造られた素晴らしい日本庭園です。

彼はまた、1923年の関東大震災で廃墟と化した横浜復興の中心人物でもありました。横浜の復興には、文字通り私財をなげうち、「横浜の恩人」と呼ばれました。それは得た富を社会に還元し、「私よりも公を優先する」という三渓の考えに基づいています。

「原氏は慈悲深く博学だっただけでなく、その財産を惜しげもなく美に費やし、「私」的な日本庭園に理想的な景観を丹念に作り上げ、それを「公」―横浜市や市民、そして観光客に公開したのです。」(グレン)

明治維新・文明開化により特に横浜の国際的な影響が増す日本で、原氏の庭園に対するビジョンは、日本文化を保存し、称賛することでした。「原三溪は時代の変化により大きく転換していた日本人の眼を日本の文化や歴史に改めて向かせることになったばかりでなく、海外への日本文化の紹介、文化交流などにも大きく貢献しました」(三溪園学芸員:吉川さん)。

三渓は横浜を国際的な文化交流拠点として確立した立役者でもあります。彼は日本の新進芸術家だけでなく、アジア人初のノーベル文学賞受賞者である詩人、思想家のラビンドラナート・タゴール氏や、現在はスミソニアン博物館の一部となっているフリーア・ギャラリーの創設者であるチャールズ・ラング・フリーア氏など、文化、文学、芸術の主要な国際的人物をもてなしました。

「また、三溪園には、建築、美術、茶道、民俗、和花など日本文化の様々なエッセンスが詰め込まれており、本物が目の当たりにできるところが魅力です」(三溪園学芸員:吉川さん)

三渓園では、抹茶とだんごのセット、心温まるおでんやラーメン、三渓園オリジナルの三渓そばなど、伝統的な日本料理や郷土料理の数々を楽しめる店があります。おいしい料理を味わうのはもちろん、フレンドリーなレストランのスタッフに会いにぜひ立ち寄ってみてください。
キッチンで作業をしている人たち

中程度の精度で自動的に生成された説明容器に入っているサラダ

自動的に生成された説明皿の上のカップに入った飲み物

中程度の精度で自動的に生成された説明

画像クレジット: 中央:Japan-san, 左・右:三溪園 

ツアーの詳細については、(株)みたて: info@mitate.kyotoまでお問い合わせください。

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*「責任ある旅行者」とは旅行先の地域コミュニティや環境に与える影響に責任をもち、旅行先に配慮する考え方。一部の観光地でオーバーツーリズムや観光公害などが問題視される中で新型コロナウイルス感染症が起こり、観光地から旅行者に対して意識変革を求める動きがみられる。またそのような配慮のある旅行者をレスポンシブルトラベラー(責任ある旅行者/Responsible Traveler)と定義し、国連世界観光機関(UNWTO)の世界観光倫理委員会で、世界観光倫理憲章を旅行者向けにまとめたリーフレットが制作されている。

出典

https://www.tourism.jp/tourism-database/glossary/responsible-tourism/

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