大涌谷
箱根の火山活動を今に伝える場所として、観光ルートから外せないのが、ここ大涌谷(おおわくだに)です。約3,000年前の箱根火山最後の爆発でできた神山火口の爆裂跡である大涌谷には今でも硫気を含んだ白い噴煙が噴出しており、荒涼たる景観からは「大地獄」と呼ばれていた頃の名残がうかがえます。大涌谷に改名されたのは1873年、明治天皇・皇后両陛下が箱根に御静養に来られる際「両陛下がお出になる地に地獄があってはおそれ多い」と気遣ったためだそうです。現在は「大涌谷くろたまご館」が整備され、食事やショッピングも楽しめるようになり、大涌谷特有の酸性熱泥でゆでた「黒たまご」が名物となり人気を博しています。...